【Ableton Live No.7】アレンジメントビューだけを使った曲の作り方その3
こんにちは。@ackcvanilla1(Rana_34164)です。
前回に引き続き、アレンジメントビューを使った曲の作り方です。
その2では、再生やループ、テンポについての説明を主に行いました。その3では、
- キックをたくさん置く
- キックをちょっとだけ加工する
ことをやろうと思います。
その2の状態
からスタートです!
キックをたくさん置く
キックひとつだけでは寂しいので、たくさん置きましょう。具体的には1小節に4つ置いてみることにしましょう。
まず、表示画面を1小節が収まるくらいに拡大します。
拡大しました。
そもそも、置いたキックのクリップが1小節なので、短くしましょう。
クリップの赤枠で囲ったところあたりをドラッグすると短くできます。
1拍分に短くしました。次に、これを4つ置きます。同じクリップを置きたいのでコピーアンドペーストすれば良いのですが、簡単な方法があります。上のように、クリップを選択して水色の状態にしたら、Command+Dを押してみましょう。
はい、これだけの操作で選択したクリップがすぐ右に挿入されます。なお、この状態をみると、コピペしたいクリップがすでに選択されている状態になっているので、そのまま続けてCommand+Dすればどんどんコピペされます。
キックをちょっとだけ加工する:フェード
さて、聞いてみましょう。キックが4つなりますが、何か気づくことはありますか?
そう、1発目のキックの音に破裂音っぽい要素が鳴らないことに気がつきましたか?1発目はぼんやりしたキックの音で、2〜4発目はがっちりしたキックの音となっていることがわかります。
この理由は「フェード」です。Ableton Liveは気がきくので、先ほどのCommand+Dのコピペ連発して並べた音が綺麗につながるように、音と音の振幅を滑らかにつなげるように加工してくれています。これを実際に確認してみましょう。
キックを置いたトラックの、赤で囲ったところをクリックし、「フェード」を選択します。
黄色枠で囲ったクリップに、赤線が出現しました。
フェードとは、ざっくりいうと音の振幅(=音の大きさ)を調整する役割です。赤線の高さが振幅を何倍にするかという係数(0%〜100%)みたいなイメージを持ってください。
さて、音と音の間がなにか混み合っているので、拡大してみましょう。
1発目と2発目の境目を拡大しました。これをみると、フェードは、1発目の終わりのところで、1発目が徐々に音がゼロになっていき、2発目が徐々に音が大きくなっていき、2発目の最初で100%となっています。つまり、2発目のキックは、最初から100%の力で鳴ってくれるようになっています。
では、1発目の最初を拡大するとどうなっているのでしょうか。
一目瞭然ですね。1発目のキックは入りが徐々に入るように設定されています。
キックの音は、音を鳴らした瞬間の特徴が最も大事です。今見たような些細な加工でこんなにもキックの音は変わります。出だしが重要ということですね。
さて、私は2発目以降のキックのアタック感が好きなので、1発目も同じ音に加工しましょう。2発目以降のキックは最初から100%で鳴るようにフェードが設定されていたので、1発目もそのようにします。
黄色枠で囲った赤ぽっちを左にドラッグします。
これで、最初から100%で鳴るように設定できました。実際に聞いて確かめましょう。4発すべて同じキックになりました。
さて、次回はキックだけでは寂しいので、スネア、ハイハット、シェイカーあたりを置いてリズムを作ってみましょう。