【ボカロPになりたい!No.2】ボカロPになりたい!Vol.2をAbleton Liveでやるときの留意点
こんにちは。@ackcvanilla1(Rana_34164)です。
今回は、タイトルの通り、ボカロPになりたい!Vol.2の内容を、Ableton Liveでやってみようという方に参考になるような情報を記したいと思います。
Vol.2の内容をざっくりいうと、
- 素材を取り込む
- 素材の編集(無音部分の削除)
です。
Warp機能の落とし穴
Ableton LiveのWarp機能は、とても便利で、異なるテンポのあらゆるサンプルを、Liveが自動的に解析し、同じテンポで再生できるように制御してくれます。
逆に、最初からテンポが揃っているサンプルを読み込む場合(でかつテンポを変えて再生したいというニーズがない場合)、LiveのWarp機能は邪魔になります。
何も考えずドラムの音を置きました。自動的にWarp機能でマーカーが打たれていたり、マスターテンポが解析したBPMに変わっていたりしますが、注意すべきは再生開始位置です。
クリップビューの黄色枠、黒三角のところが再生開始位置ですが、若干サンプルの始まりより後ろに設定されています。
ベースの音も読み込みました。これもWarpが自動的に設定されますが、再生開始位置はサンプルの始まりになっているようです。
さて、この状態で再生してみましょう。おそらくドラムとベースが半拍ほどずれたのではないでしょうか。完全にテンポとタイミングが一致したサンプルを並べる場合、自動的にWarpが設定されると勝手に再生開始位置が変わってしまいます。
こういう場合は、全てWarpをオフにして、再生開始位置を調整すると良いです。
こんな感じで、ドラムのWarpをオフにして、再生開始位置をサンプルの頭に持って行きました。なお、マスターテンポは本来のテンポになっているため、最初のドラムのテンポで大丈夫です。
こんな感じで、全てのサンプルを置いてみました。Warpを全てオフ、再生開始位置をサンプルの頭に揃えて再生すると、揃うと思います。
テンポがあらかじめそろっているサンプルに改めてWarpを設定する
さて、これから無駄な無音部分を取り除く作業に入るのですが、クリップビューをみてください。時間軸が実時間になっており、「何小節除く」なんてことが簡単にできないですね。
なので、ここで改めてWarpを設定することで、何小節、何拍目の世界で考えられるようにしましょう。
Warpを設定するとき、サンプルのテンポがあらかじめわかっている場合は、再生開始位置をダブルクリックして「ここから(マスターテンポ)でワープ」を選択しましょう。
これで、サンプルを測るものさしが、実時間から、マスターテンポの小節・拍数のものさしに変わりました。これで無音部分の削除等が簡単になりますね。
全てのサンプルについて同様にWarpを設定して、余白部分を削除していきましょう。
Liveでは、本当に音を削除する以外にも、「再生開始位置」を変更して削除したい音の部分を再生させないようにすることもできます。アレンジメントビューのクリップの端を直接ドラッグすればOKです。
こんな感じで編集しました。
リバーブをかける
さて、メインボーカルにリバーブをかけましょう。ミックスや、エフェクトの量の調節等の作業は、セッションビューで行うと楽だったりします。
Liveは、立ち上げると、自動的にリバーブとディレイがマスターエフェクトとして追加されており、各トラックのSendsのところのつまみをあげることによって、Aだったらリバーブ、Bだったらディレイをかけることができます。画像を参考にしてください。
個人的には、あまりこの方法はとらず、オーディオエフェクトをトラックにさして個別に全て設定しています。
こんな感じで、トラックを選択して、リバーブのオーディオエフェクトをデバイスビューにドラッグすることでリバーブのエフェクトをメインボーカルに挿しました。