【ボカロPになりたい!No.3】ボカロPになりたい!Vol.2のボカロ部分をPiapro Studioでやるときの留意点その1

こんにちは。@ackcvanilla1(Rana_34164)です。

ボカロPになりたい!では、ボカロ部分をVocaloid Editorを用いて習うのですが、私のメインの環境はAbleton Live +Piapro Studio(VST)です。DAWの打ち込みにプラグインとしてボカロを使う方が何かと便利なので、この組み合わせが好きです。

今回は、Ableton LiveとPiapro studioの組み合わせで、Vol.2でボカロ部分の内容をやってみようという方に参考になるような情報を記したいと思います。長くなるので、2回に分けます。

1回目で具体的にすることは、前回の記事【ボカロPになりたい!No.2】ボカロPになりたい!Vol.2をAbleton Liveでやるときの留意点でアレンジメントビューにトラックを並べたところまで行っていますが、そこから、すでに並べたボカロ部分のオーディオを削除して、Piapro studioで打ち込んだボーカルトラックに変更することをやってみましょう。

では、

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この状態からスタートです!

ボーカル部分のオーディオトラックを削除する

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削除しました。

Piapro studioのトラックを作る

ブラウザビューから、以下のように、Piapro studioのプラグインをトラックの空いているところにドラッグします。

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立ち上がりました。トラックも新たに作成されましたね。f:id:ackc:20150516125607p:plain

Vocaloid Editorのシーケンスファイルを読み込む

Piapro studioとVocaloid Editorには(ある程度の)互換性があって、Vocaloid Editorで作成したシーケンスファイルをPiapro studioで読み込むことができます。

早速、ボカロPになりたい!Vol.2のボカロ講座のシーケンスファイルを読み込んでみましょう。

ここで、注意としては、シーケンスファイルには互換性があるものの、歌い手自身は互換性がないことです。RanaはPiapro studioで歌わすことはできません。

なので、Piapro studioに登録している歌い手に勝手に置き換わります。

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こんな感じでVocaloidシーケンスファイルを読み込みます(ここでは完成版を読み込みました)。

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私は初音ミクV3を持っているので、初音ミクに自動的に置き換わりました。

さて、ここで、Ableton LiveのPiapro studioトラックを見てみましょう。

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Piapro studioの方にはトラックが2本できましたが、Ableton Liveでは空白です。でも、これが正常な状態なので安心してください。ボカロの打ち込みはAbleton Live上ではできず、Piapro studioで打ち込むことになることを覚えておきましょう。

さて、ボカロ部分を読み込んだので、再生してみましょう。Piapro Studioは限りなくDAWのように見えますが、単なるプラグインなので、Piapro studioの中の再生ボタン等は極力押さず、Ableton Live上で再生等をした方が良いです。

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 このように、Ableton Liveの他トラックの再生と同期する形で、Piapro studio内のトラックも再生されました。(ミクの歌い始めがずれていたら、Piapro studio内で歌い始めをずらすように編集しましょう。)

重要:Ableton LiveのテンポとPiapro studioのテンポを同期する

さて、Vol.2のボカロ講座を、Vocaloid Editorではなく、Piapro studioで勉強したいと思って、Piapro studioに講座スタート段階のシーケンスファイルを読み込みました。

そして、再生しました。一体どんなことが起こったでしょうか?

初音ミクの歌声がやけに遅く、オケと全くテンポが合っていないのではないでしょうか?実際、Piapro studioを見ると、

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テンポが120になっています。これを、Ableton Liveのマスターテンポと同期させる方法を紹介します。

トラックのソロとかミュートのすぐ上の方に、MATOR・TEMPOというタブみたいなものがあるので、それをクリックすると、下にウインドウが出現します。

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ここで、TEMPOのところを見ると、丸いAのボタンが点灯していますね。

かなり説明を端おりますが、丸いAのボタンが点灯していたら、「Piapro studioとAbleton Liveのテンポは同期していない!」と思ってください。

なので、このAのボタンを消灯させると、Piapro studioのテンポとAbleton liveのテンポは同期します。

実際にやって再生してみましょう。

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同期されて再生できました。

(上でやった、完成版のシーケンスファイルもよく見るとAbleton LiveのテンポとPiapro studioのテンポは一致していませんね。これも、Aのボタン消灯で解決しますよ!)

その2では何を説明するか?

さて、Vol.2のDAW講座では、メインボーカルとコーラスボーカルのうち、メインボーカルにしかリバーブはかけていませんでした。

さて、Ableton Live上ではPiapro studioのトラックは1本しかないので、Piapro studio内の複数のトラックに対して、それぞれ異なるエフェクトを掛けることができません。

Ableton Live上にPiapro studioを複数立ち上げれば?と思いますが、Ableton Live上にPiapro studioのプラグインを挿したトラックは1つしか作成できません。

果たしてどうやって解決すればよいでしょうか?

そのためには、「パラアウト」と呼ばれるテクニックを駆使する必要があります。

次回はこれを説明します。